リプロダクト家具とは?ダメと言われる理由と違法品なのか解説

本記事は以下の内容を知りたい人におすすめです

リプロダクトって何なの?悪いものじゃない?

どんなメリットがあるのかな
リプロダクトについて詳しく知りたい人は多いのでは?
そこで【リプロダクトの意味からメリット】まで徹底解説します。
リプロダクトが探されやすい有名家具も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
リプロダクトとは?

リプロダクト家具とはデザイナーズの意匠権(デザインの権利)が切れた後に【正規メーカー以外が作った製品】のこと。
本家のデザインを再現しながらも、価格を抑えて販売されているため、手軽に有名家具の雰囲気を楽しめます。

以下のような点が正規品と異なります。
- 価格が安い(正規品の半額以下で買えることも)
- 素材や品質が劣る
- メーカー保証がないことが多い
まとめるとリプロダクトとは正規メーカー以外が、商標が切れた有名家具を人々が買いやすい値段までコストを落として販売しているものです。
リプロダクト家具がダメと言われる理由

「リプロダクト家具がダメと言われる理由」は以下の3つです。
なぜリプロダクト家具が批判されているのか順に解説していきます。
品質が低い場合がある
リプロダクト家具がダメと言われる一番の理由は品質が低いからです。
リプロダクトはコストを抑えて、大量生産されているのでクオリティが落ちやすい傾向があります。
具体的に挙げられるトラブルは以下の通り。
- すぐに壊れてしまう
- 傷だらけのものがある
- 細かいところの仕上げが甘い(ネジ留めなど)
上記のような点から、正規とは違い「お金を失う」可能性が本家と比べると高いです。
実際にネットを見ても、リプロダクトに対して懸念を抱く声が挙がっています。


とはいえ、ネットの評判は10年以上も前の話なので、現在は少しはクオリティが上がっている可能性があります。

さらに最近は(本家の高騰)が起こり手が届きにくい値段になっているのも現実です。
お財布事情がきついなら、クオリティは落ちますがリプロダクトを買うのは1つの選択肢と言えます。
正規メーカーの利益を奪う可能性がある
次にリプロダクト家具を買ってはダメという意見として、正規メーカーの利益が下がることが考えられます。
リプロダクトが流行することで、正規品を買う人が減ると考えられているからです。
とくにデザイナーやブランドの価値を守りたいと考える人にとっては、リプロダクト家具の普及を問題視する傾向があります。

一見すると利益を奪うように見えがちですが、正規品(本家)に興味を持つ人が増えるのもメリット。
さらにリプロダクトや類似品だと、本家よりクオリティを上げることは難しいので全くの別物です。
【リプロダクト=利益が減る】といった状況にはならないので、懸念されるデメリットは品質の低さのみと言えます。
保証が付いていない
最後にリプロダクト家具がダメと言われる理由に購入後も面倒を見てくれないことが挙げられます。
保証が付いていないと、買った後に何かあっても対応してくれないからです。
とくにリプロダクトや類似品は本家と比べて、壊れやすい傾向があります。

とはいえ、保証がないのも含めて、値段が圧倒的に安いのも事実です。
知らなかったとならないためにも、リプロダクトは基本的に保証がないのを必ず覚えておきましょう。
リプロダクト家具はダメ?違法品なのか解説

リプロダクト家具は意匠権が切れた後に生産されているため、法律上の問題はありません。
コピー品や偽物と混同されてますが、リプロダクトは商標が切れた時点で製作されているので違法品とは違います。
とはいえ、以下のようなケースだと違法品になる恐れがあります。
- デザイン以外に商標が取られている
- 正規ブランドのロゴが使われている

とくに注意なのはデザイン以外に【技法】や【シルエット】に商標が取られているケースです。
良い例が『YチェアのY字型部分』に商標が取られていて、作ったメーカーと裁判にもなったのが挙げられます。
デザイン以外に商標が取得されていると、違法品になるので「絶対違法品に手を出したくない」なら事前に調べることをおすすめします。
リプロダクト家具はダメではない!存在するメリット

「リプロダクト家具が存在するメリット」は以下の通り。
リプロダクトが存在していて良いのか知りたい人は必見です。
コスパ良く有名家具が手に入る
リプロダクト家具の1番のメリットは値段を抑えて手に入る点です。
有名家具(正規品)の中には数十万〜100万円単位と高すぎるのも販売されています。

分割支払いができるとは言え、高すぎると感じる人は多いのでは?
一方でリプロダクトだと、品質は正規品より落ちますが10分の1以上の値段で販売されています。
「⚪︎⚪︎の雰囲気を部屋に取り入れたい」「品質は少し落ちても良い」ならコスパ的にみてリプロダクトはおすすめです。
正規品の価値がより高まる
次のメリットとして、本家(正規品)の家具の価値が上がることが挙げられます。
具体的な理由は以下の通り。
- リプロダクトによって認知が広まる
- 正規品を持つ人が少なくなる
とくにリプロダクトであってもデザインは似てるので、ネットで話題になれば認知は広がります。

さらにやはりリプロダクトや類似品は【本家のクオリティ】には勝てません。
【本物に興味がある人】や【品質重視の人】からの需要が高まるのはリプロダクトがあるメリットと言えます。
手に入りやすい
リプロダクト家具のメリットに手に入りやすさが挙げられます。
リプロダクトは正規品とは異なり、大量生産されているからです。

実際にオンライン家具ショップからAmazonなど、さまざまな場所で販売されています。
さらにモノによってはリプロダクトは配送までの期間が早いのもメリット。
品質が落ちるのは大きなデメリットですが、手に入りやすいのはリプロダクトの良い点と言えます。
リプロダクト家具を探されやすいシリーズや商品

「リプロダクト家具を探されやすいシリーズや商品」は以下の5つです。
それぞれどんなモノなのか順に見ていきましょう。
1.ルイスポールセン
リプロダクト家具を探されやすいものとして、1番に挙げられるのは『ルイスポールセンのシリーズ』です。
とくに以下の2つが人気の商品として評判が良いです。
PH5:部屋にあるだけで洋風の雰囲気になるペンダントライト
パンテラ:キノコのような形のデザインランプ

どちらも本家は【159,500円】と【51,700円】で高いですが、リプロダクトなら1万円前後で手に入ります。
それぞれの選び方やおすすめのものは下記で紹介しているので、ぜひご覧ください。


2.リーンロゼ(トーゴ)
『リーンロゼの(トーゴ)』は数あるソファの中でも座り心地が評価されているソファです。
『リーンロゼ』の特徴は以下の通り。
- クシャとした独特の形
- ウレタンによる座り心地の良さ
座り心地については高濃度ウレタンが使用されているので、とても快適かつリラックスができます。

ただ、本家の値段は高く【22万円】もするので、リプロダクトや類似品を探す人が多いです。
『リーンロゼ』に似たものを探そうとしているなら、デザインはもちろんのこと座り心地を一番に重視しましょう。
選び方やおすすめの商品は関連記事「リーンロゼトーゴに似てるソファ」で紹介しているので、興味がある人はぜひご覧ください。

3.ボビーワゴン
次に紹介する『ボビーワゴン』は収納性の高さが評価されている商品です。
具体的な特徴は以下の通り。
- トレイが回転する
- 複数の収納ボックスがある

リプロダクトでもデザインはほぼ同じですが、キャスターの滑りや引き出しのスムーズさが異なる傾向があります。
似た商品や詳しい選び方は関連記事「ボビーワゴンのリプロダクトや類似品のおすすめ」で解説しているので、ぜひご覧ください。
4.チェスカチェア
次に紹介するのは『チェスカチェア』です。
『チェスカチェア』の特徴は以下の通り。
- カンティレバー構造
- スチームパイプで作られているか
『チェスカチェア』は座面を片側だけで体重を支えるデザイン(カンティレバー構造)が特徴のイスです。

デザインだけでなく【長時間座っても疲れにくい快適さ】も魅力。
リプロダクトもデザインはほとんど同じですが、素材や座り心地が違うものがあります。
詳しくは関連記事「チェスカチェアのリプロダクトでおすすめ」で紹介しているので、ぜひご覧ください。

5.usmハラー
最後に紹介するのは『usmハラー』ですが、リプロダクトは存在しません。
【ボール状の作りに特許】が取得されているからです。

とはいえ、正規品は15万円以上もするので「どうすれば」と困っている人も多いのでは?
そんな人に向けて関連記事「usmハラーのリプロダクトはある?」で似たものを紹介しているので、usmハラーが欲しいならぜひご覧ください。

まとめ:リプロダクトとは復刻された商品でダメなものではない

結論:リプロダクト家具とはデザインの権利が切れた後に【正規メーカー以外が作った製品】のこと。
ダメと言われている(買わない方がいい)理由は以下の通り。
とくに【品質(壊れやすい・傷が多い)が悪い点】が一番言われていることです。

とはいえ、人気家具の中には数十万~100万円のも、リプロダクトなら数万円で購入できます。
クオリティは本家より落ちますが、値段が高すぎるものが安く買えるのはリプロダクトの大きなメリットです。